リロイ・ジョーンズ「ブルースの魂」読書メモ
借りて読んだのがこれ。
- 作者: リロイ・ジョーンズ,上林澄雄
- 出版社/メーカー: 音楽之友社
- 発売日: 1965
- メディア: ?
- 購入: 1人 クリック: 2回
- この商品を含むブログを見る
ブルース・ピープル?白いアメリカ、黒い音楽 (平凡社ライブラリー)
- 作者: リロイ・ジョーンズ(アミリ・バラカ),飯野友幸
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2011/02/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (10件) を見る
1/新世界と奴隷
宗教・言語・慣習が全く違う環境に置かれ、そこに適応させられた人々の複雑な心理が、アフリカン・アメリカンの音楽の誕生・変遷にも影響を与えているという。「このアメリカ文化の重圧の下で、アフリカ文化が保持され、変形され、アメリカ黒人という新しい人種が生まれるのであるが、その文化変容の過程が、アフリカ音楽からアメリカ黒人という新しい音楽がつくられるという《音楽》の分野において、最も典型的に行われたのだ」(p21,22)
2/アメリカ南部の奴隷
カリブ海地域に比べ、アメリカでは小農園が多く、白人と奴隷の距離も密接であったため、文化順応が進んだ。数世代経つと、彼らのアフリカ伝統は消え始め、アメリカ黒人という集団に変わってゆく。ただ、宗教・音楽・ダンスは形を持たない、精神的文化に属するものであったため、根絶されず何らかの形で受け継がれてきた。